Mさん

 こんなにも幸せなお産ができるとは…!矢島助産院は、私にとって宝物の「ように素敵なところ。赤ちゃんがいて、ママがいて、笑顔がたくさんあって、頼れるスタッフさんがいて、美味しいいもの、気持ちいいもの、何でもあるところだと思いました。

 長女の妊娠中も自然分娩の本を読んで「いいな~」と思っていましたが、里帰り出産することになり、総合病院の産婦人科で出産しました。陣痛促進剤をなるべく使用しないようにしてくださったり、地元では古くからある良心的な病院でしたが、長い陣痛の間、助産師さんは時々様子を見てはいってしまうので、ただじっとひたすら痛みに耐えていたのを覚えています。いざいきむときも、タイミングが全く分からず、吸引・かんし分娩になりました。私は迷える子羊状態でしたが、それでも無事に産まれてきた娘のカエルのような足が見え、わが子を胸に抱いた時には嬉しくて涙が出ました。「人生で一番痛みに耐えて100%頑張った」と思いました。それから「もし、第二子を授かる時には、助産院で産めたら…」と望んでいました。

 以前、自然育児友の会の方とサロンを利用したことがあったんのと、職場の先輩が数人矢島さんで出産をされ、「あそこは妊婦のディズニーランドだからね~」と話していたのがきっかけで、自然と「矢島さんで産みたい。」と決めていました。「お産のときに一人にしない」と聞いてはいましたが、まさか本当にここまでつきっきりで支えてくださるとは…。本当にありがたかったです。陣痛の最初は少し気恥ずかしい感じもしましたが、おしるしがあった後、陣痛の波が遠のいたかのようでしたが、お手洗いで急にいきみたくなり、赤いおしるしが出て、矢島先生、助産師さん、家族がかけつけてくれました。

 和室に矢島先生をはじめ3人もの助産師さん、実習生のかた、家族が集まってくれました。正直痛いは暑いは、無我夢中で視力も悪いので人の顔はほとんど見えませんでしたが、声を聞いて矢島先生と助産師さんも来てくれたことがわかりました。家族は自宅に戻っていたので、タクシーでかけつけるのが間に合うか不安でしたが、矢島先生が手を握り声をかけてくださり、「家族が間に合わなくてもしょうがない。私は助産師さん達がいてくれるから、とにかく元気な赤ちゃんを産もう。」と腹をくくることができました。

 「痛いよ~」と言っても全てを受け入れてくれました。おしりを押さえてくれるので力の限りいきむことができました。長い陣痛にヘロヘロで、「何回いきんでもひょっとしてダメなんじゃあ…」と弱気にも一瞬成りかけましたが、「足を自分で持って」「上手よ~」と励ましてもらい「今頑張らなかったら何の為に体を鍛えたんだ~!(たいして鍛えていませんが)次で決める!」と力を振り絞りました。助産師さんの呼吸について「こっちの方向にいきんで~」「目を開いて」と言われたとおりにすることで、道が開けました。赤ちゃんの顔が出てきて、熱いものが通っていく感覚。「ファ~ファ~」と胴体がニョロニョロ出てくるのを、初めて感じました。羊水が出る感覚も初産では全く分かりませんでした。赤ちゃんを両手に抱いてとりあげ、胸の上で抱きしめたら、涙が込み上げてきました。「私が産みました!」と思いました。こんなにも痛みに弱い私が産めたのは、矢島助産院だったから。たくさんの助産師さんと家族が支えてくれたからです。「ありがとうございました~。」と号泣でした。

 その後も胎盤が出て、見せてもらいました。母も私も(主人も子どもも)初めてでした。胎盤が小さめで臍帯も細くてはじっこについていたそうで、無事に大きく産まれてきてくれたことに改めて感謝しました。

 そのまま和室で朝を迎えました。こんなにも幸せな、美しい朝を迎えたことはありませんでした。昨夜の痛みは嘘のように、身体は軽く、元気がモリモリわいてきて、エネルギーに満ち溢れているのを感じました。初産の時はかなり切れてしまっていたので、今回も小さな傷はありましたが、経過は極めて順調でした。初産の時は直後熱が出て、痛みで産後全く眠れませんでしたし、尿もでずカテーテルで取ってもらいました。それに比べ今回は翌朝からの回復が随分と早かったように思います。

 美味しいお食事、優しいスタッフの方、母体の状態に合わせたきめ細やかなケアのおかげで産後の入院は天国のように癒されました。お灸にオイルマッサージ、ごぼうの種にたんぽぽ牛蒡茶など…。特にいきんだ時の筋肉痛か肩と腕、背中がゴリゴリにこってしまった私にとって、背中のマッサージは本当に気持ち良かったです。ファミリーサロンの生態や鍼灸の方にも出張して来て頂きました。

 私は35歳で、今回のお産をラストチャンスだと思って頑張りましたが、また産みたくなる気持ちがよく分かりました。私はともかく娘にも今回私があじわうことのできたような素敵なお産を将来して欲しいと願っています。母も「すごいわ~いいところを見つけて良かったね。」と言ってくれました。余計なお世話でしょうが、いつも今でも私を助けてくれる母にも、こんなお産を体験させてあげたいような心境です。

 

またここに帰ってきたいです。

矢島助産院のみなさま、矢島先生本当にありがとうございました。

そしてこれからもよろしくお願い致します。